1話  真中の考え・・・  作者べりやん

 










ある金曜日───










真中「はぁ〜・・・。オレはいったいどうしたいんだろう・・・」







真中は、学校の帰り道、東城、西野、さつきのことを考えながら帰っていた。








真中「俺は・・・。さつきの積極的なところやたまに見せる女の子らしさが好きだし・・・




                         俺のこと好きって気持ちも痛いほど伝わってくる・・。









   東城は、俺と同じような夢を持っていて



             唯一夢を語り合える存在でなんか無性に気になるし・・。









   西野は、ほとんど会えないけど・・・たまに会うとすごくドキドキするし



            
                          やっぱりひきずってるところもある・・・。」













真中はモンモンと色んなことを考えながら家に着いた。  









真中「はぁ〜・・俺ってどうしようもない奴・・・」








真中は、そう思いながらベッドに寝転んだ。






すると、机の上にしばらく使ってないビデオカメラが見えた、








真中「そういえば文化祭で使ったきりカメラ使ってないな・・・。」







真中は、ビデオカメラを手にとり久々に電源を入れた。









真中「ん??あっテープもうないじゃん


         ・・・明日何も用ないから買いに行くかな・・」










すると










    ガチャ!バタン、ドタドタドタ!!











いきなりの音に真中はびっくりしてカメラを落としそうになった。





その瞬間、真中の部屋の戸が開いた。










唯「じゅんぺ〜!唯ね!今日学校の帰り知らない男の子に告白されたの!!」








真中は唯のいきなりの発言にびっくりした。








唯「でね!でね!唯がびっくりして呆然としてたらね。いきなりダッシュで走っていったの!





             
                     唯めちゃくちゃびっくりしちゃった!」










唯は、ものすごいペースで話すのであっけにとられてしまった。









唯「なんでいきなり走って行っちゃたのかな〜??淳平なんでだと思う?」










真中は少し考えて口を開いた。








真中「・・・ふられると思ったんじゃねーの?」





唯「なんで〜!?唯びっくりして答えられなかっただけだよ〜?」






真中「・・そんなの俺に聞かれても、しらねーよ!



              ってか唯はそのまま相手がいたらなんて答えたのさ?」
   







真中がそのことを聞くと唯は背中を向けて黙ってしまった。




真中は自分が何かしたのかと思い









真中「唯・・?俺なんかいけないこときいた?」







真中が唯の背中に手をかけようとした






瞬間唯が振り向いて








唯「そんなの淳平には、教えてあげないよ〜だ!



           唯着替えるから淳平早く部屋から出てよ〜!」








真中「あっ、わりぃ・・ってか俺の部屋なんだけど・・」






唯「今は唯の部屋でもあるんだから!ほら、早く出なさ〜い!」











真中はそう言われて渋々部屋を出た。














      すると











真中母「あら、淳平。今日は早いのね?」






母がスーパーの安売りから帰ってきた。







真中「あぁ、今日は部活なかったんだよ」







真中母「あらそうなの〜気まぐれな部活ね〜」






真中は、少しムッとした。








真中(今日は、東城は違う方の部活で、さつきはバイトがいきなり入って




                  外村達は用事があって部活なくなったんだよ!)










    ガチャ








唯「あっ、おばさんおかえりなさ〜い」




真中母「あらっ?唯ちゃんも帰ってたの?そうそう、今日は唯ちゃんが好きなカキ鍋よ」





唯「おばさん本当!?やった〜!唯お手伝いするね!」






唯は、目をキラキラさせて台所に向かった。











真中は何も言わず部屋に戻った。