11話   真中の告白  作者べりやん

 










さつきは、1人屋上に残った。









さつき「・・なによ・・真中のバカ〜!!!」


















真中は、教室に戻り帰る準備をして、靴箱に向かった。











真中(・・なんでさつきいきなり・・突き飛ばして悪かったかな・・・)















綾「真中君」






真中「えっ?」










真中の目の前に綾が立っていた。











綾「あっあの、新しい映画のストーリー考えたんだけど聞いてくれないかな?」










真中(東城・・ずっと待ってたのかな・・)













綾が夕日に照らされていつもより大人っぽく見えた。








真中「あぁ!聞かせてくれよ!」




綾「よかった。えっとね、主人公は・・・」








真中と綾は、2人で帰った。









その光景をさつきが見ていた。








さつき(何よ真中!なんでよ・・)

























真中は、ベットの上で大草の言葉を再現させていた。








真中(大草の『西野と付き合うことにした』って言う言葉であの時はいっぱいだった




  
                 けど・・今考えたら、最後の言葉・・・






     『西野が好きならとりかえしてみろ』ってどういう意味だろ・・?






                         普通言わないよな・・なんで?なんでだ?)













真中は、必死で考えた。







その言葉の意味を・・・















〜〜〜〜〜〜〜〜♪











真中の携帯が鳴った








真中(あっ?なんだよこんな時に・・)










メールを開くとつかさからだった。













トクンッ・・











大草と付き合ってると知っているのに胸が高まった。









『淳平君こんにちは


 実は、話したいことがあるの・・・



            公園で待ってるから』














真中「・・・・。」








気持ちが重かった。







でも、待っているつかさのもとに向かった。























公園に着くとつかさがブランコに乗っていた。













真中「・・西野・・」






つかさ「あっ!淳平君!こんばんは」










つかさは、いつもと同じように笑顔で真中に話し掛けた。








真中は、つかさの隣に座った。








少しの沈黙が空いた













そして、つかさがそっと口を開いた。













つかさ「あのね、淳平君・・



         あたし大草君と付き合うことにしたの・・」








   



真中「・・。大草に聞いたよ・・。」






つかさ「えっ!・・そう・・なんだ・・・。」








真中がつかさを見ると悲しそうな顔をしていた。












また、沈黙が続いた・・・









真中は、思い切って聞いた。











真中「・・西野。本当に大草のこと好きなのか?」










つかさは、何も言えなかった。







真中「西野・・・」










真中は、ブランコから離れて





後ろから優しくつかさを抱きしめた。








つかさ「!?じゅっ、淳平君・・。」








心臓を落ち着かせるため息を深く吸う








真中「俺・・西野のこと・・まだ好きなんだ・・」








気持ちを伝えた





体が熱い・・・・・





つかさは、真中の手を優しく握った。

 










  ドキドキ・・













真中(西野・・いい匂いだな〜・・俺、初めて西野を抱きしめた・・)









初めて抱きしめたつかさは、柔らかく温かみがあって愛しく感じた












つかさ「淳平君・・あたしを好きになったら・・ダメだよ・・・」







真中(えっ!?)








真中がつかさを離した。








つかさが真中のほうに振り向き、目に涙をためて言った。










つかさ「淳平君の気持ちは、すごくれしい・・



          でも、淳平君の心の中には




                あたし以外に東城さんとこの前会った子がいるでしょ・・?」











真中「・・・。」











つかさは、うつむいた。









つかさ「ならダメだよ・・。そんなこと言われたら

      


       あたしまた淳平君のこと好きになっちゃうよ・・。





              だから・・その言葉は、本当にあたししか見れなくなった時に言って・・・。」













つかさの目から大粒の涙が1粒地面に落ちた。









真中も気がつかないうちに涙が流れていた。










真中「ズズッ、・・俺・・俺・・・!」






つかさ「淳平君・・ありがとう・・。」









つかさは、そう言うと



















     真中の唇に








      










         優しく触れた・・・・






















つかさは、それを大草が見てるとは知らなかった・・・・・