15話 地獄坂 作者べりやん 次の日の朝 真中(ふぁ〜・・・。眠い・・・なんか昨日大草と西野のことが気になって寝れなかったし・・ 本当に・・・つきあってるのかな・・・) 唯「じゅんぺ〜!今日一緒に学校行こうよ!」 妙に元気のある唯 真中「えっ?別にいいけど途中までだぞ?」 唯「わかってるって!」 そして、唯と真中は外に出た。 唯&真中「いってきま〜す!」 階段を下りて真中の目にある物が映った。 真中「・・・・・。」 真中は、ものすごく嫌な感じがした。 真中の目の前には 自転車が置いてあった。 真中(おいおい・・。まさか・・) 唯「はい!淳平!運転よろしく!」 唯は、すでに後ろに乗る準備ををしていた。 真中の嫌な気が当たってしまった。 真中「・・まじで・・?」 唯「まじでに決まってんじゃん!」 唯が小生意気な笑顔で笑う。 真中「はぁ〜・・。仕方ね―な・・。」 真中は、自転車をこぎだした。 しかし、初めのうちはいいのだが 自転車で行くとなると絶対通らなきゃいけないとこがある・・。 そこは、地元では『地獄坂』と呼ばれている。 すごい急な坂で自転車で登るのは、かなりしんどいところだ・・ 説明してる間に真中と唯は、その坂の真ん中位で頑張っていた。 唯「淳平頑張れ〜!」 後ろで唯が応援している。この坂の怖いところは 途中まで必死で登り、途中休もうと止まると力が抜けてそのまま一気に下まで落ちてしまうのだ。 1人ならまだギリギリ支えられるが2人となると・・・無理がある・・・。 真中は、唯に怪我をさせないためにも必死で頑張った。 真中「おりゃ〜!!」 必死でこいでやっと頂上に着いた。 真中「ハァハァ・・ゼェゼェ・・」 真中の息は、200mを全速力で走った後みたいになっていた。 さすがに唯も心配した。 唯「・・淳平大丈夫・・?」 真中「あぁ・・ハァハァ・・任せとけ・・ハァハァ・・・」 唯(本当に大丈夫なの〜・・・) 真中は、再度自転車をこぎだした。 そして、途中まで送って 真中は、そこから歩いて学校に向かった。 唯「淳平ありがと〜!帰り迎えに行くからね〜」 真中(俺・・。なんか利用されてる?) そう気にしながらもなんとなく唯の顔を思い出したら許してしまった。 そうこう考えてるうちに学校に着いた。 すると、後ろから さつき「真中〜!おはよう〜!!」 さつきが恒例のように抱きついてきた。 真中「うわぁ!お前は、毎度毎度・・」 さつき「エヘヘ」 2人は、教室に入った 黒川先生「え〜今日は、突然だが転校生を紹介する!」 「え〜どんな奴かな〜?」 「女の子ならいいなぁ〜」 「どうせならめちゃくちゃカッコイイ人がいい!」 「あたしも同感〜!」 「女でありますように!」 真中「俺どうでもいいや・・・」 さつき「あたしも真中がいたらそれでいいや」 ニコニコしながら普通に言うさつき 真中「・・・バカ・・・」 真中の頬は少し赤くなっていた 黒川先生「はいっ!静かにしなさい!今、入ってもらうから・・さぁ!入って!」 みんなの視線がそこに集中した。 ガラガラ