19話   どう見える・・・?  作者べりやん

 










その頃、唯とつかさが2人で帰っていた。







唯「西野さん彼氏いるって本当?」




つかさ「!?・・・・そんなの誰から聞いたの?」




唯「淳平から聞いたんだ!ねぇ西野さん本当?」




つかさ「・・・・・・・唯ちゃんには、本当のこと言ってもいいかな・・・・」




唯「何何!?教えて!」  














つかさは、大草のゲームのことを唯に話した





唯は、目を大きくさせた。





















唯「そんなの!なんでしたの!?」
  



つかさ「・・・なんでだろ・・?挑発に乗っちゃったのかな・・?」








唯「西野さん!早くそのゲーム辞めた方がいいよ!だって西野さんは、淳平が好きなんでしょ!?




                            それなのに、ほかの人と付き合うなんて絶対おかしいよ!」

  












つかさは、唯に言われ悲しそうな顔で下を見つめた。













少しの沈黙があいた・・・・。











つかさ「・・・・・・そうだね・・こんなことしてたらダメだよね




       ・・・でも、辞めるには、大草君に言わなきゃいけないし、すぐには、辞められないんだよね・・・」











唯「西野さん頑張って!唯応援してるよ!」









つかさ「唯ちゃんありがとう・・・なんか、やる気出てきたような気がする!




                  後・・・この話は淳平君に言わないでね・・・んじゃあねバイバイ」














つかさは、そう言うといつもと変らぬ笑顔で唯に手を振り帰って行った。











唯も急いで家に帰った。












唯「ただいま〜!!じゅんぺ〜!」






真中「あっ?なんだよ?」





唯「あのねっ!実は・・・(ハッ!『淳平君には言わないでね・・・』)」










唯は、つかさとの約束を思い出し次の言葉を飲みこんだ。














真中「?なんだよ」




唯「ううん!なっなんでもないよ!」






唯は、その場から逃げるように出て行った。







真中「?変なやつ・・・」

























次の日の放課後









映研のメンバーで帰ろうと靴箱の前に行ったとき















「淳平君!」















聞きなれた声が真中の耳に入った。









前を見ると思った通りつかさが立っていた。








真中「西野?何してるんだ?」










真中は、自分でもビックリするくらい自然に聞けた。








つかさ「あの・・用事は、ないんだけど・・・。」






つかさは、周りを見渡した。
















つかさ「・・・大草君は・・?」





真中「あぁ・・大草ならもう帰ったんじゃないか?」




つかさ「あっ、そうなの?それじゃあいいや・・・バイバイ淳平君」









つかさが行こうとした時真中の手が勝手につかさの肩を持ち行くのを止めた。










つかさ「?淳平君・・?」





真中「あっ、え〜っと・・・俺たちと一緒に帰らないか?」




つかさ「えっいいの?」




真中「いいに決まってるじゃん!さぁ、みんなで帰ろうぜ!」








真中は、つかさと帰れるからうれしかった。






しかし、後ろからの視線に気がついてなかった。









帰り道2列になって帰っていた。






前に烈火、さつき、綾、小宮山。


後ろに外村、つかさ、真中と並んでいた。












外村「つかさちゃんってさぁ〜なんか部活とかしてる?」




つかさ「あたしは、何もしてないけど・・・」




外村「本当!じゃあさぁ〜明日暇?」






つかさ「午前中は用事あるけど、午後からはあいてるよ」






真中(おいおい・・・まさか・・)











外村「それじゃあ明日真中の家で集まるんだけどつかさちゃんも来ない?」







つかさ「え・・・・別にいいけど・・・迷惑じゃない?」




外村「全然!むしろ助かるよ!(ホームページの写真がとれてウシシ・・)」




つかさ「んじゃあ行こうかな・・・」





外村「やった〜!決まりな!俺前の奴らにも言って来る!」





外村は、前の烈火とかに話しに行った。








真中とつかさの2人だけになった。














真中は、久しぶりの2人の空気にドキドキしていた。








ふと、つかさの顔を見ると何故か元気がないように見えた。











真中「西野・・・なんかあったのか?」




つかさ「えっ!別に何もないけど?」





真中「そうか?なんかいつもの西野とは少し違う感じがするけど


                           ・・・・俺でよかったら相談にのるぜ?」









つかさは、真中の優しさに胸を打たれた







そして大草のことを忘れいつものつかさに戻った。









つかさ「大丈夫だよ!淳平君こそなんかないの〜?」





真中「俺は、別に・・・」




つかさ「え〜?ほんとかな〜?淳平君嘘が多いからな〜」





真中「うっ嘘なんかつかないよ!」




つかさ「んじゃあ、今思ってること言ってよ」








小生意気な笑顔で問い掛けるつかさを可愛く感じる





真中は勇気を出した









真中「えっと・・・西野・・今日大草と帰る約束してたの・・?」







つかさの足が止まった。












真中「?どうしたの?」






つかさ「・・・淳平君、あたし達どんな風に見える・・?」





真中「えっ?別に普通の・・・・」




つかさ「普通の何?何に見える?」





つかさが真中の服をつかんだ。









真中には、つかさが何か訴えてるように見えた。












真中「西野・・・公園でも聞いたけど、大草のこと・・・本当に・・好き・・なのか?」











つかさは、何も言わなかった。












イヤ、言えなかったのかもしれない・・・










真中「西野・・・・」










真中がつかさの手を持ち、何かを心に決めた










真中「西野!今から大草の家に行こう!」






つかさ「えっ!?」





真中「外村!俺ちょっと用事出来たから明日何時頃にくるか後でメールしてくれ!」














真中は、つかさの返事も聞かずに手を引っ張り大草の家に向かった。