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20話   涙  作者べりやん

 










外村「なんだなんだ?あいつら駆け落ちか?」





烈火「そんなわけないやろ、なぁさつきちゃ・・あれっ?」










烈火が横を向くとさつきは、いなくて真中とつかさの後を追っていた。








烈火「・・・ちょっと俺も行ってくるわ」




小宮山「え?なんでお前も行くんだよ」




烈火「だってなんかおもろそうやん?んじゃあな」






烈火も真中とつかさの後を追った。














小宮山「なんであいつ行くんだろ?おもしろそうか?」



外村「わかってないな~烈火は、北大路が気になるんだろ」



小宮山「何っ!さつきちゃんを!俺も行って来る!」










    ガンッ!!









小宮山が行こうとしたのを外村がバットで殴って防いだ。




外村「ふぅ~こいつが行ったら話がややこしくなりそうだしな。さぁ東城帰ろうか?」







綾は、外村が怖く見えた












そして、小宮山を置いて、外村は、綾を家に送りに行った。





























真中とつかさは、大草の家に向かってた。







真中がつかさの手をしっかり持ち走り続けていた。







つかさ「ハァハァ・・・淳平君ハァ、少しはっ早い・・」








つかさの声に気がつかない真中、必死に走っていた。











ハァハァ・・・ハァハァ・・・・










息ががどんどん上がっていく






大草の家の近くに着いた。











真中は、やっと足を止めつかさを見た。






つかさは、息を上げながら真中に言った。









つかさ「ハァハァ・・淳平君・・・いきなり走ったから、ハァハァ



  
                      ビックリするじゃない・・・ハァハァ・・・」










真中は、呼吸が落ち着いてからつかさの目を見てゆっくり口を開いた。











真中「ごめん・・西野・・でも、俺・・・・知りたいんだ





                         ・・・なんでだ?なんで・・・西野と大草付き合ってるんだろ・・?」












つかさは、目をそらした。









真中「付き合うってことは、相手が好きだから付き合うんだろ?





          でも・・・西野と大草は、正直・・・そう見えない・・・





                                     もしかしたら、俺の勘違いかも知れないと思ったけど・・・・」












真中は、つかさの肩を持ち、再度目を合わせた。










真中「西野!本当に大草が好きなのか!?」









真中のまっすぐした目を見たつかさ・・・・。

















つかさ(あたし・・・本当のこと言ってもいいの・・・?言ったらどうなるんだろ・・・





             あたしは・・・・淳平君を・・・騙してる・・・いいの?このまま言っても・・・)














つかさの目から1粒の涙が流れた。








真中は、ビックリしてつかさの肩から手を離した。









真中「ごっ!ごめ・・いっ・・・言いすぎた・・・・」








つかさ「違うの・・・あたし・・・こんな自分が嫌い・・・」









つかさは、真中に抱きついた。







真中は、抱き返していいのか悩んでいた。









真中(抱き返してあげたいけど・・・西野には大草が・・・)









そんなことを思ってる時、















             




                 大草が現れた。






















大草は、ビックリせずに普通に真中とつかさを見つめた。







真中は、ヤバイ!っと思ったが









自分の胸の中で子供のように泣いてるつかさを引き離すことが出来なかった・・・










真中と大草がしばし見つめあう・・・













先に口が開いたのは、大草だった。













大草「・・・真中・・・聞いたのか?」






真中「?・・・何をかはわからないけど・・・お前本当に西野と付き合ってるのかよ!」







大草は、まだつかさが真中にゲームのことを言ってないと知った。







つかさをただ見つめる大草・・・・










真中「にっ西野!大草が・・・」






真中(大草が見てる・・・。見てるから突き放すのか・・?西野・・・泣いてるのに・・)










つかさは、大草に気がつかず真中を抱きしめ泣いている・・・・







つかさを抱きしめることも出来ない真中・・・









強く手を握った。












すると、大草が近寄ってきた。








大草「・・とりあえず・・家入れよ・・」








つかさは、大草の存在に気がついた真中の服をギュッと掴む










そして、真中とつかさは大草の家に上がった。







大草「今誰も居ないから、そこのソファにでも座っといて」





大草は、そう言うと部屋から出て行った。










真中とつかさの間に長い沈黙が開く・・・











真中がそっとつかさを見ると、涙を一生懸命拭いていた。











       トクン












真中は、つかさの涙を見て強く・・・強く守りたいと思った。










真中の手が無意識につかさの肩に手をかけようとした時、










       ガチャッ








大草が部屋に戻ってきた。








真中は、慌てて手を膝の上に戻した。







大草「西野・・・これ」





大草は、つかさにタオルを差し出した。





つかさは、タオルを受け取り顔を隠すように涙をふき取った。













3人の間に長い・・・・長い沈黙が開く・・・・