23話   過去・・・?  作者べりやん

 










真中「なっなんだよ本題って・・・」






烈火「それはやな〜真中好きな人いるん?」





真中「えっ!・・・」






真中は、黙って考えた。








真中(俺の好きな人・・・?)










真中の脳裏に順々と3人の顔が流れていく・・・・















烈火「真中さぁ〜さつきちゃんのことどう思ってる?」





真中「・・・別に・・・」









そんなことを言いながら真中の顔は少し赤くなった。









烈火「俺な〜さつきちゃんいいな〜って思ってんねんか〜」




真中「おっ、お前しばらく恋愛しないんじゃなかったのかよ!」






真中は、つい焦って少し叫び気味で言ってしまった。










烈火「なんや?おっかないの〜真中さつきちゃんどうでもいいんやろ?」







烈火が少し笑って言った。











真中「どうでもよくはないけど・・・ってか本気なのか・・?」





烈火「ん〜?本気ちゃうよ〜」




真中「本気じゃないなら辞めろよ!」




烈火「なんで真中に言われんとアカンねん」




真中「それは・・・さっさつきの気持ちを考えて・・・」









イジイジしてる真中を見てムカムカしてくる










烈火「あぁ〜!!もぉ!!はっきり言えや!!真中さつきちゃんに好意抱いてるんやろ!?」






真中「あっ!イヤ・・・別に・・・」





真中の顔が真っ赤になった。










烈火「なんではっきり言わへんのや?あの昨日の子も好きやからか?」





真中「なっ!なんで分かった・・」






真中は、口を滑らせた。









烈火「やっぱりな〜俺の予想的中やそやな〜後、綾ちゃんとさっきの女の子もお前のこと好きなんちゃう?」








真中「えっ!そんなわけないよ・・東城が俺なんかのこと・・ってか唯が俺のこと好きなわけないだろ!」







烈火「そんなんわからんやん?後で聞いてみたらどうや?」






真中「・・・そんな勇気ねーよ・・・」






烈火「根性なしやの〜」





真中「うるせーな・・・そういえばお前の悲しいラブストーリーってなんなんだよ?」





烈火「あぁ・・聞きたいか?」





真中「聞きたいって言ってるだろ!」








烈火「しかたないの〜そやな〜・・・確か中2の夏休みが終わって新学期が始まった頃・・」






真中「うんうん。」






烈火「俺に彼女が出来たんや・・・まぁ、コクられたんやけど初めは可愛かったから適当な気持ちで付き合っててん







          でも、付き合ってるうちにあいつのいいところがめっちゃ見えてきて俺が夢中になってもうてん








      ほんで、高校も同じとこ行って俺の誕生日の日・・・デートすることになって







             待ち合わせしててんな・・・俺珍しくあいつより早めに来たてんな、そんで







         彼女が俺を見つけて慌てて走って来てん・・・・・」













烈火は、青い空を見つめた











烈火「あの日も・・・こんな天気やったな・・・」







真中「烈火?」








烈火の目に涙が浮かんでるように見えた。









烈火「あいつ俺のとこ走ってきて・・・ほんの少し違うところてたら・・・・・消えたんや・・・」








真中「えっ!!きっ消えたのか?」







烈火「あぁ・・・ほんで俺が急いでそこの場所に行ったら・・・」











真中(ゴクン・・・もしかして・・・死・・)

































烈火「マンホールの穴に落ちてたんや・・・」







真中「はぁ!?」








烈火「どや?おもろかったか?」





真中「えっもしかして・・・全部嘘・・・・?」






烈火「当たり前やん!そんなん死んでたりしたら俺今ごろショックで自殺しとるわ!」








真中「じゃあ・・さっきの涙は・・?」





烈火「涙??あぁ、あくびのことか?」





真中「・・・・・」










真中は、さっきまでドキドキしていた自分がアホらしくなってしまった・・・・・









烈火「まぁ、全部が嘘ちゃうで」




真中「ほんとかよ・・・」






真中は、烈火を疑いの目で見た。







烈火「ホンマやって!彼女は、ホンマにいたで!」





真中「・・・・・じゃあ、少しは本当の話なんだな?」





烈火「やからホンマやって言ってるやん!」





真中「じゃあ、本当の話は?彼女どうしたの?」




烈火「そんなん企業秘密や!」




真中「企業秘密って・・・使い方違うだろ・・」




烈火「まぁ、卒業するまでには言ったる」




真中「だいぶ先じゃん!」




烈火「まぁ気長に待ってくれや」









        コンコン








唯「入るよ〜」




真中「ああ」









   ガチャッ










唯「じゅんぺ〜昼ご飯何がいい?」





真中「あれっ?母さんは?」




唯「おばさんは、町内の旅行でしょ〜昨日言ってたじゃん」




真中「あっそうか・・父さんは?」




唯「おじさんは、出張だよ。」




真中「ふ〜ん。それじゃあ、昼ご飯は唯が・・・」




唯「何よ〜!なんか不満でもあるの!?」



真中「イヤ・・・別に・・」






真中は、微妙に苦笑いをした。















真中(この前は、西野がいたから全然うまかったけど・・・唯飯作れんのか・・・?)








唯「何作ろっかな〜・・・えっと・・・」







唯が烈火を見つめた。






烈火「?なんや?」




唯「えっと・・・名前・・」






烈火「あぁ、自己紹介遅れたな俺の名前は、斎藤 烈火や、君は唯ちゃんやんな?」





唯「うん!それじゃあ、烈火兄ちゃんって呼ぶね。烈火兄ちゃん何食べたい?」







烈火「俺か?ん〜・・・焼き飯食いたい!」




唯「焼き飯か!よし!今から作ってくるから待っててね〜」






唯は、あわただしく部屋を出て行った。











真中と烈火は、御飯が出来るまで真中の部屋でゴロゴロしていた。