25話 映研集合 作者べりやん 唯「は〜い」 つかさ「こんにちは〜遅れてごめんね」 小宮山「全然いいよ!さぁ上がって、上がって」 つかさとともにリビングに移動。 綾「西野さんなんで遅れたの?」 つかさ「実は、ケーキ焼いてて遅れたんだ、はい」 つかさは、手に持ってた籠をテーブルの上に置き開けると 小宮山「うわぁ〜!うまそ〜」 まるで売り物みたいなチーズケーキが入っていた。 綾「これ西野さんが1人で?」 つかさ「うん。あたし最近料理うまくなってきたんだ」 真中「さっそく食べようぜ!」 真中が包丁を取りに行こうとすると 外村「ちょっと待った!」 真中「なっ何?」 突然の大声で緊張感が走る 外村「写真を取るから用意だけしといて」 全員「・・・・・・」 外村の写真がやっと取り終わりやっとケーキを食べれることになった。 1つ1つ丁寧に綾が切っていく それをつかさがお皿に上手いことのせ さつきがそれを皆の場所に置き 唯がフォークを並べる。 真中(なんかこういうのいいなぁ〜) 真中が妄想に入った。 今は、俺達にだけどもし・・・俺だけのために・・・・こんなことしてくれたら・・・・・ ついでに、裸にエプロンだったらな〜・・・ 真中の顔がだらしなくにやける。 つかさ「はいっ!皆食べてね」 気がついたら既に目の前にケーキが置いてあった。 皆「いただきま〜す」 真中も少し遅れて言った。 「いただきま〜す!」 パクッ 皆の顔が予想通り笑顔に変わる。 しかし、一番に口が開いたのはやっぱり真中だった。 真中「すげぇ〜うめ〜よ!やっぱり西野料理の才能あるよ!」 つかさ「そんなことないよ、お菓子は、作れても他の物作れなきゃね」 綾「そんなことないと思うわ、お菓子でこんなにおいしいのなら他の物だって絶対おいしいと思うわ!」 つかさ「そうかな」 つかさが少し照れた風に笑う。 逆にさつきは、少し悲しそうだった。 さつき(・・・料理作れる人っていいよな〜・・・) さつきがフォークを置いた。 綾「?北大路さん食べないの?」 さつき「あっ・・あたし今ダイエット中なんだ。西野さんゴメンね。でも、すごくおいしかったよ」 さつきは、自分はかなわない・・・・・ あたしは、真中にこんなにおいしい料理を食べさせてあげられない・・・ 真中のおいしそうに食べる顔を見たらそう思った。 さつきの顔からさっきまでの笑顔が消えた。 真中「はぁ〜おいしかった〜」 外村「いい写真も撮れたし一石二鳥だな」 烈火「それお前だけやろ・・・」 つかさ「そういえば、映画の話するんじゃなかったの?」 綾「あっ西野さんとりあえずこれ読んでくれないかしら?」 綾は、鞄から台本を取り出しつかさに渡した。 つかさが台本を読み始める。 唯「唯も読みたい!」 綾「はい、ちゃんと用意してあるよ」 唯「やった〜!」 唯は、台本を手に取ると綾の横にチョコンと座り読み出した。 真中達も再度読み直すことにした。 15分後 つかさが台本を読み終えた。 同時につかさの口が動いた。 つかさ「すっ・・・すごい!!あたし初めて文章で感動した!!これ書いた人って誰!?」 綾「一応あたしだけど・・・」 つかさ「東城さん!?すごい!東城さん作家の才能あるよ!」 つかさは、興奮して綾の手を握った。 綾は、少し照れた。 外村「でさ〜昨日言わなかったけどつかさちゃんもこの映画に出演しない?」 皆が少し静まりかえった。 つかさ「えっ・・・でも、あたし泉坂高校の生徒じゃないし・・・」 つかさは、一瞬さつきを見て視線を真中に変えた。 真中「いいんじゃない?西野もやろうよ!」 綾「そうね出演者多いほうがストーリーもおもしろくなるし」 小宮山「やった〜!つかさちゃんもやるなら俺頑張っちゃうよ!」 つかさは、少し考えもう一回台本をパラパラ見てから答えた。 つかさ「それじゃあ、参加させてもらおうかな。面白そうだしね」 真中「よし!決定な!」 唯「西野さんが出るなら唯も出たい!」 綾「それじゃあ、少しストーリー変えようかしら?」 真中「そうだな、主旨を代えずに出演者を増やして・・・」 烈火「サブストーリーも作ったらどうや?」 綾「そうね、それじゃあ、2ページから・・・」 そうして珍しく真剣に部活が行われていった。 真中「よし、ひとまずこんなところかな?」 綾「そうね、細かいところは、徐々に直していったらいいしね」 小宮山「はぁ〜・・疲れた〜今何時だ?」 唯「4時前だよ」 烈火「それじゃあ、帰るまでまた、おしゃべりしよか」 そして皆で円になっておしゃべりが始まった。 皆、笑顔なのにさつきだけ笑顔が少なかった。 さつきは、雰囲気が悪くならないように場に合わせて作り笑顔をしていた。 さつき(はぁ〜・・・なんか疲れたな・・早めに帰ろうかな・・) ふと時計を見た。 時計の針は、5時を回っていた。 真中「さつき?どうしたんだ?元気ないな〜」 さつき「えっそんなことないよ」 さつきが無理に笑顔を作る。 さつき「あたしちょっとトイレ行って来るね」 さつきは、その場から逃げ出すように出て行った。 さつき(なんか・・あたしじゃないみたい・・・)