29話 揺れ動く決心 作者べりやん さつき「大草君!」 大草が振り向いた。 「おい!大草モテモテだな〜」 「彼女いるくせによ〜」 大草「うるせえな〜先行ってろ!」 友達がやっと行った。 大草「はぁ〜・・・っで何?」 さつき「あの〜・・ゲームの話だけど・・・」 大草「ゲーム?・・・あぁ、アレかそれがどうしたの?」 さつき「あたしゲーム降りるから」 大草「・・・・・・・・。何で?」 さつき「あたし、自分の実力で行くことにしたのこのままじゃ、真中騙してることになるし・・・・ 真中があたしのこと好きになってくれてもこんな風じゃ、なんか気分悪いし・・・ だから、あたし降りるね。それだけだから、」 さつきが行こうとすると 大草「ゲームは、中止だよ。」 さつき「えっ?」 大草「ゲームは、なくなったんだ。西野も辞めた・・」 さつき「そうなんだ・・・アレ?まだ付き合ってるよね・・?」 大草「あぁ・・後、6日・・・俺の誕生日まで付き合うことになったんだ・・・まぁ俺の最後のワガママかな?」 さつき「ふ〜ん・・・・大草君は、それでいいの?」 大草「えっ?」 さつき「あたしが大草君の立場なら・・・・絶対諦められないと思う・・・大草君は・・・平気なの?」 大草「・・・平気って言えば嘘だけど・・・西野は、真中が好きなんだ・・・・しょうがないだろ?」 さつき「しょうがない?なんでしょうがないの?そんなのただ、逃げてるだけじゃん! 本当に好きなら・・・私だったら最後の最後まで諦めない・・・・苦しいかもしれないけど・・・ 苦しくない恋愛なんてないと思う・・苦しいから最後笑えるんだよ・・そうでしょ?」 大草は、その言葉にハッとした 大草(俺は・・・ただ逃げていただけなのか・・・そうかもしれない・・・ 俺は、西野が好きで・・でも・・・西野は・・・俺を・・・・) 大草は、手を強く握った 大草「俺は・・・俺は・・・・」 言葉が出せない・・・今、言葉が出たら泣きそうだったから・・・ つかさへの・・思いが溢れた・・・・ 俺が挑発して真中が告白しなかったら・・・・ 今さら・・・悔やんでもしょうがないのに・・・! 楽しかった、朝の勉強会・・・ 今まで話せなかった西野と話して いっぱい・・・いっぱい 西野のいい所を見つけた・・・ でも、・・・・いつも西野の頭の中には・・・・ つねに・・・・真中がいて・・・ それでも、一緒にいられる時間が嬉しかった・・・・・ こんなに人を思ったのは・・・初めてだった・・・・ 俺は、このまま諦めていいのか? 西野が好きだ・・・・!! 大草の口が開いた。 大草「今は・・・まだわからない・・・俺は、どうしたいのか・・・ でも・・一つだけはっきりしてるのは・・・・西野が好きってことだけだ・・・」 さつき「そっか・・・まぁ、後6日あるんだから頑張りなよ!」 さつきは、大草の背中を叩いて3人のもとに向かった。 大草(後、6日・・・・早く答えを見つけなきゃ・・・) 大草の中で一つの決心が生まれた。