3話 初メール 作者べりやん 真中は、つかさの顔を思い浮かべて帰っていた。 真中(西野・・・。最後の言葉どういう意味かな・・? 俺はあの言葉に期待していいのか? それとも、ただたんに、友達としてか?・・) 真中は、気がつくと家の前に立っていた。 ガチャ 真中「ただいま〜・・」 バタバタ! 唯「じゅんぺ〜!!今日どこに行ってたのさ〜!? せっかく今日は淳平と遊んでもらおうと思ってたのに〜!」 唯がホッペをふくらまして言った。 真中「あ〜・・わりぃわりぃ・・」 真中は、つかさのことで頭がいっぱいだったので適当に謝って部屋に入った。 唯「なによそれ〜!淳平のバカ!どうせ東城さんかさつき姉ちゃんとデートだったんでしょ!」 真中「ばっ・・!そんなんじゃねーよ!」 真中はついムキになってしまった。 唯「・・?なにムキになってんの?あっ!もしかして本当にデートだったの!?」 真中「違う!違う!俺はただ西野と・・」 真中は口をおさえた。 唯「西野?・・もしかして西野さんとデート!?」 真中「ちっ!違うよ!ただ偶然西野と会って・・」 真中は、今日あったことを唯に話した。 つかさへの想い以外─── 唯「ふ〜ん・・。んじゃあ西野さんからメールくるかもね」 その言葉に真中は、ハッとした 真中「ヤバッ!俺携帯の使い方わかんねーよ!説明書!説明書!」 真中は、携帯の説明書を必死で読んだ。 真中「えっと・・このボタンでメールが読めて・・」 真中が携帯をいじっているといきなり、 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪ 携帯が鳴ったので真中は、ビックリして布団の上に携帯を投げ出してしまった。 少したって携帯の音が止まった。 真中が呆然と携帯を見ていると唯が携帯を拾い、なにかボタンを押し始めた。 真中「・・唯・・俺の携帯壊れてないよな?」 唯「・・・淳平って携帯のこと何もわからないの〜?携帯持ってない唯だってちょっとくらいできるのに」 唯があきれたように言った。 真中「(ムッ・・)どうせ俺は携帯をよくわかってないよ!」 真中は、唯から携帯を奪い取った。 唯「あっ〜!せっかく唯がやってあげようと思ったのに〜!!」 唯が真中の背中を叩く 真中「あ〜!もうっ!後で唯の好きなゲームさせてやるから、なっ?」 真中がそう言うと 唯「本当に?んじゃあ、おとなしくしてるね」 唯は、そう言って学校の宿題をやり始めた。 真中(はぁ〜・・やっとメールが見れる・・) 真中は、そう思い説明書を見ながら携帯をいじり始めた 2分後 真中(やった!メールが見れるぞ!えっと、なになに?) 『淳平君こんばんは^^初メールだね♪ 今日は、本当に、ほんと〜〜に!楽しかったです☆ ってかはっきり言って淳平君とメールができるとは、夢にも思っていませんでした♪ これからは、夜もいろいろ話せるからうれしいな^^いきなりだけど、明日暇ですか? もし、暇だったらあたしの手料理食べてほしいんだけどな〜^^ 返事待ってます♪』 真中はつかさからのメールに感動した。 今まで離れていたつかさがすごく身近に感じられたから・・。 真中は、すぐメールを返した、 『西野メールありがとう!すごくうれしかったよ! 今日は、俺もすごく楽しかった。 俺も西野とメールができるとは思ってなかったので、なんか不思議な感じだよ! 俺は、明日暇だよ!西野の手料理めちゃくちゃ食べたい!』 真中は、メールを送った。 すると、すぐつかさからの返事が返ってきた、 『それじゃあ、決まりね♪ んじゃあ、明日あたしん家に来てね〜^^ 時間は、また明日メールするから♪んじゃあ、今からご飯だから 又、明日^^バイバイ♪』 たった2回のメールだったが 真中は、すごくうれしくて思わず笑顔がこぼれた。 その後、唯とゲームをしてご飯を食べ布団に入った。 真中は、明日もつかさと会えると思うと ウキウキして寝付けなかった・・・