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35話 それぞれの日曜日(BY綾) 作者べりやん シャーーーーー・・・・・ 綾は、シャワーをあびていた。 シャワーを浴び終わり綾が髪を乾かしていると・・・・ ガチャッ 正太郎「姉ちゃん、母さんが呼んでるぜ」 綾「えっ?・・・・うん。髪の毛乾かしたら行くね」 正太郎「姉ちゃんさぁ~・・なんで昨日遅かったの?」 綾「昨日は、部活の話し合いで・・・・・」 正太郎「でも、7時前には、帰ってくるって言ったじゃん」 綾「ちょっと、皆でご飯食べることになって・・・」 正太郎「ふ~ん・・・・あ~あ~俺も泉坂行ったらよかったな~・・」 正太郎は、そう言うと出て行った。 綾は、髪を乾かし終わり母のもとに向かった。 綾「お母さん?なに?」 母「ちょっと、親戚の家に行ってくるからご飯正太郎と何か食べといてくれない?」 綾「うん。わかった。いってらっしゃい」 母は、早々と出かけていった。 綾「はぁ~・・・・・・」 正太郎「何、ため息ついてんのさ?」 綾「正太郎・・・・・別に悩み事多き年頃なの!」 正太郎「ふ~ん・・・・姉ちゃん好きな奴でもいんの?」 綾「好きな人って・・・別に・・・」 綾の目が少し寂しくなった わたしの好きな人・・・・・? 一応いるけど・・・・・ 西野さんとか北大路さんもいるし・・・・・迷惑だよね・・・・ でも そばにいるだけならいいかな・・・・・・・ ただ・・・・ そばにいるだけなら・・・・・・・ 正太郎「姉ちゃん?大丈夫?」 綾「(ハッ!)・・・・大丈夫。それじゃあ、あたし部屋にいるからなんかあったら呼んでね」 綾は、自分の部屋に行った。 綾「ふぅ・・・・」 綾は、ため息をついた後ベットに倒れこむように寝転んだ。 ふと、本棚を見ると中学の卒業アルバムが目に飛び込んだ。 綾は、手を伸ばしてアルバムを手にとりおもむろにアルバムを見始めた。 3年4組――――― 綾の手は、そのページで止まったままだった。 自分と真中が映っている写真 はっきり言ってこれだけであった 綾(真中君・・・・・・・・) 綾は、ページをめくった。 次からのページは、3年生のいろんな写真だった。 修学旅行 水泳大会 体育祭 文化祭・・・・・・・・ その中で真中を見つけるたび綾の顔から笑顔がこぼれた。 綾(あたし・・・・・真中君のことが・・・・・す・・・・き・・・・なのかな・・・・ いつからだろう・・・・・こんなに真中君のこと想い出したの・・・・・・ 初めて男の人手優しくしてくれた人・・・・・・ 2人になると胸がドキドキする・・・・・・・・でも・・・・・・なんでだろう・・・・・ 好きって気持ちを・・・認めたくないのかな・・・・・・・・・・? それとも、認められないのかな・・・・・・西野さんと北大路さんがいるから・・・・ あたしは・・・・・どうしたいんだろう・・・・・・) 綾は、アルバムを閉じて台本を手にした。 でも、パラパラと見た後、台本を机に置き寝ることにした。 正太郎「姉ちゃん!!!起きろ!!」 綾「(ビクッ!!)へっ!?えっ・・・・」 正太郎「姉ちゃん、飯頼むから何がいい?」 綾「そんなことしなくても、あたしが作って・・・・・」 正太郎「いいよ、姉ちゃん飯作れないじゃん」 綾「・・・・・・・・・・・・・・・・」 正太郎「姉ちゃん何ふてくされてんだよ」 綾「別にふてくされてなんかないわよ!」 正太郎「姉ちゃんがここまで感情豊にした男ねぇ~・・・・・」 綾「な、なんで男なのよ」 正太郎「だってそれしか考え付かないじゃん最近、なんか色気もついてきたし・・・・・・・」 綾「あんたは、どこ見てるの!」 正太郎「別に~~それじゃあ、寿司でいい?」 綾「勝手にどうぞ!」 綾は、正太郎を部屋から追い出した。 綾「・・・・・あたしだってご飯くらい・・・・・・作れないんだよね~・・・」 あたしが真中君に出来ることはなんだろう・・・? ・・・・・・・・・・・・・・・・ 一緒の夢を持ってることぐらいだし・・・・・ あたしが出来ることは 真中君と一緒に夢を語り合うことかな・・・・・・ 正太郎「姉ちゃん!どれがいいか決めるから降りて来いよ!」 綾「あ、はーい!」 綾は自分の小説ノートを目にした 綾「・・・・この話のようになったらいいのにな・・・」 そうして、綾の日曜日は、終わった。