37話 それぞれの日曜日(BY唯) 作者べりやん 唯「ん・・・・・・う〜ん・・・・・・・」 唯は、布団の中で丸まっていた。 唯「うっ・・・・暑い!!!」 ガバッ!! 唯は、布団を床に投げ落とした。 唯「あっ!淳平ごめん!」 起き上がって床を見たら真中の姿はなかった。 唯は、ベットから立ち上がりリビングに向かった。 唯「淳平!!??」 母「あら、唯ちゃんおはよう」 すでに母が帰宅していた。 唯「あっ、おばさんおかえりなさい、楽しかった?」 母「ええ、久しぶりに羽を伸ばしてきたわ」 唯「ねぇ、淳平は??」 母「あぁ、淳平ならなんかビデオテープの安売りで朝早く出て行ったけど・・・・」 唯「そうなんだ〜・・・・・」 母「唯ちゃん、今は私と唯ちゃんだけだけど淳平とかがいるときは、ちゃんと服着てから出てきた方がいいわよ」 唯「へっ?」 よく見ると服を半分脱ぎかけてた。 唯「ちょっと着替えてくるね」 ガチャッ、 唯は、着替え始めた。 唯「ふぅ・・・・なんかあんまり眠れなかったな・・・・・」 昨日の晩のことを思い出していた。 唯・・・・淳平にキスしたんだな〜・・・・・ まぁ、ホッペタだけど・・・・ 淳平変わったな・・・・・・ あんなに可愛い人に好かれて・・・・・・ はぁ・・・・・・ 唯・・・・・・ 淳平が好きなのかな・・・・・? 淳平のこと考えると、 胸のここらへんがギュ〜〜〜!!!!!っとするんだよね〜・・・・ でも・・・・・ 淳平、西野さんと東城さんとさつき姉ちゃんが好きみたいだし・・・ ってかさつき姉ちゃんは、絶対淳平のこと好きだろうしな・・・・ でも、もし・・・・・・ 唯が淳平に告白したら・・・・ どうなるんだろ? このままでいられるのかな・・・・・・ それとも・・・・この状態は潰れるのかな・・・・・・ 怖い・・・・・・ 自分の想いを言うのが怖い・・・・・・・ もし、潰れたら・・・・・・ 唯、もうこの家にいられない・・・・・・・ 皆にも会えない・・・・・・ それは、絶対イヤ!!! でも、この思いをどうにかしたい・・・・・ 体の中に押さえ込めない・・・・・ ガチャッ 唯(ビクッ!!!) 真中「おぉ、唯起きたのか?」 真中が帰ってきた。 唯「淳平・・・」 真中「ん?どうしたんだ?」 唯「・・・・・・・・・・・・・・」 真中「唯?」 唯「別になんでもないよ〜だ!淳平!ゲームしようよ!」 真中「あぁ、そういえばちょうどゲーム買ってきたんだよ。今からやろうぜ」 真中がゲームの用意を始めた。 唯は、真中の背中をじっと見つめた・・・・・・ 淳平・・・・・・ いつか・・・・・・・ いつになるかわからないけど・・・・ この気持ち伝えていいかな・・・・・・? もしかしたら、明日言うかもしれないし・・・・ 一生言わないかもしれない・・・・・・ でも、唯の気持ちが固まったら 言っていいよね・・・・・・? 唯は、静かに微笑んだ。 真中「?唯?何笑ってるんだ?」 唯「えっ!?笑ってる???」 真中「うん。なんかいいことあったのか?」 唯「・・・・・・ないこともなかったかな」 真中「ふ〜ん・・・・ほら、コントローラー俺も初めてだから手加減しねーからな」 唯「よし!唯のほうが先に制覇してやる!」 真中「お前には、無理だよ」 まるで、兄弟のような会話・・・・・ この空気は、どちらも居心地がよかった。 しかし、唯の心に淳平に対しての違う想いが溢れている・・・・ この気持ちがはっきりするまでそう時間は、いらないかもしれない・・・・・・・・