39話 あいまいな選択 作者べりやん つかさ「あっ・・・・大草君・・・」 つかさは、驚きのあまり呆然としていた。 つかさ(まぁ・・・同じ学校だから会うよね・・・・・) 大草「よう、西野。ってかなんでここにいんの?」 つかさ「えっと・・あたし・・一応映研に入った・・・・みたいな・・?」 大草「へ〜・・・そうなんだ。」 大草は、顔色一つ変えなかった。 つかさ(・・・・今週であたし達の関係は、終わるんだよね・・・ でも、それじゃあ、遅い・・・・・・ 今の気持ちが変わらないように・・・・ 今言わなきゃ・・・) つかさ「大草く・・・・」 大草「西野、」 先に呼ばれてしまった。 つかさ「なっ何?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少し沈黙があく 大草「俺・・・・・西野のことが本当に好きだよ」 大草は、切なそうな顔で西野を見つめた。 ズキッ つかさの胸に何かとがったものが刺さった感じだった・・・・ つかさ(大草君・・・・あたし・・なんでこのゲームうけたんだろ・・・・ ただ・・・もてあましてただけじゃない・・・・・ 大草君・・・・・ごめんね・・・・・・) つかさ「大草君・・・・・悪いけど・・・・あたしは・・・・」 真中「西野〜!次出番だぞ!!」 真中がタイミング悪く現れた。 真中「西野!って・・・・・アレ?・・・・大草・・・・?」 真剣そうな大草の顔・・・・ 何かあったんだとすぐ気がついた。 大草「真中・・・ちょうどよかった・・・・真中、お前西野のことどう思ってんの?」 真中「・・・・えっ?」 大草「俺は・・・・真剣に西野が好きだ。真中・・・お前の返事しだいで俺は、引くし ・・・もしかしたら奪うかもしれない・・」 真中「・・・・俺は・・・・」 真中(俺は、西野のこと・・・・・・・?) 瞬時に綾とさつきが頭に飛び込んできた。 つかさを見ると、 じっとこちらを見つめていた・・・・・・ 真中(西野・・・・俺は・・・・俺は、西野のこと・・・・!) 大草「真中!!お前は、どうなんだ!!」 真中「俺は・・・・・西野のことが・・・ 好きだ・・・・・」 大草「!?・・・・・・・そうか・・・・・」 真中「でも・・・・・・俺は、まだ西野を選ぶことは出来ないんだ・・・ 東城にもさつきにも言わなきゃいけない・・・・ だから・・・・・・まだはっきりは、選べない・・・・・・・」 つかさの目にうっすら涙が見えた。 それに真中が気付いた。