44話   追跡  作者べりやん

 













真中「結局・・・・・烈火帰って来なかったな・・・・・」




つかさ「そうだねぇ〜・・・・どうしたんだろ・・・・」









皆心配そうな顔をしていたがさつきの顔にだけ深刻さが混じっていた。










さつき(烈火・・・・どこいったのよ・・・・・・)

















───昼────










烈火は、いっこうに帰って来なかったので烈火が出ないシーンだけを撮ることにした








今日は、御所で撮るのを辞め鴨川で撮る事にした











    が、












小さい子が多くて撮影どころではなかった・・・・・・












子供1「ねぇねぇ、これなにぃ?」





綾「これはね、ビデオカメラって言うんだよ」








綾は、子供が好きらしく近づいてくる子供と会話を交していた。













真中「あ〜〜!!!もう!撮影できないし!!」




外村「ってかこの時間帯は、子供多いんだよ人数減るまで休憩にしようぜ」





小宮山「んじゃあ、きゅーけぇーー!!」














それぞれが色んなことをしていた。








綾&唯&つかさは、ちいさい子供と遊んでいて、







外村は、自分のHPの更新







小宮山は、小学校5・6年位の子に遊ばれていた。










真中は、1人椅子に座り空を見つめていた。









真中(あ〜、なんか疲れたな・・・・・




      ったく・・・・烈火どこいったんだよ・・・・お前がいないと撮影できないっちゅうの!)











真中は、暇だから再度台本を読むことにした。










真中(え〜っと・・・次は、俺とさつきのシーンか・・・・




                  なんか今、さつきとの距離がかなり微妙なんだよなぁ・・・・)












真中の前に黒い影が見えた。












真中「ん?」




さつき「真中何してんのよ」






さつきが笑顔で話し掛けてきた。










真中「見ての通り台本読んでるんだよ」




さつき「そっか、・・・・ねぇ・・・真中少し話さない・・・?」





真中「え?・・ああ、何?」







ゆっくり真中の横に腰を降ろした










さつき「真中さぁ・・・・あたしのこと好き・・?」





真中「!?・・・・・・ああ・・すっ・・・・好きだけど・・・・・」






さつき「・・・・・本当に・・?」




真中「えっ?」






さつきは、一呼吸おいて話し出した。








さつき「あたしさぁ、・・・・・実際真中から一番遠いと思うんだよね・・・・」











真中は、何も言えなかった。









さつき「だからさぁ・・・・・あたし・・・・もう・・・・」









真中(・・・・さつき・・?)













唯「じゅんぺぇ!」








肝心なところで唯が話しに割り込んできた。














真中「なっ、何だよ!?」






唯「あそこにね!!










                      烈火兄ちゃんがいるよ!!」











真中&さつき「えっ!?」








2人は、同時に立ち上がり唯が言うところに走った。








3人が走っているのを見てなにかあったと思い綾とつかさもその場に走った。















真中「どこにいるんだよ!」






唯「あそこだって!ほらっ!!」












唯の指差す方向に確かに烈火がいた。










烈火の顔は、いつもの顔だった。









真中(なんだ・・・・何もなかったのかな・・)







少し安心したような気がした。











唯「ねぇ、後つけようよ!」





真中「えっ!?」





さつき「そうだよ!後つけようよ!」




真中「いっ・・いいのか・・?」





唯「大丈夫だって!あ、歩きだしたよ!」










さつき、唯が先頭に立って烈火の後を追った。






真中、つかさ、綾は、その後ろをついていった。























───5分後─────









唯「どこかに入って行ったよ!」




さつき「えっと、ここは・・・」












つかさ「・・・・・・















   
                          病院・・・・・・・?」











烈火が入った場所は、病院だった。











綾「やっぱり、斎藤君・・・・何かあったのかしら・・・」





綾の顔色がだんだん暗くなってきた。










真中「と、とにかく中に入ろうぜ!」




唯「そうだよ!早く行かないと見失っちゃう!」







5人は、病院の中に入った。












真中「烈火のやつどこだ?」







すると、真中は周りから視線を感じた。





真中(ん?)







可愛い女の子4人といるそんなにさえてない男の子。






その状況を見て回りは、羨ましがっていた。








真中(なんか、優越感・・・)













つかさ「淳平君!エレベーター行っちゃうよ!」







真中は、急いでエレベーターに乗った。













綾「斎藤君どこにいるのかしら?」




真中「う〜ん・・・とりあえず歩いてみるか」







適当に歩いていると何か特別なところに来た。









つかさ「ここって来ていいの?」





綾「立ち入り禁止とか書いてないから大丈夫だと思うわ」





唯「う〜・・・唯、病院の匂いきらぁ〜い!」










だんだん、匂いがきつくなっているような気がした。












さつき「ん?あっ!いた!」







真中「えっ!!?どこ!!?」









     ボカッ









唯「淳平うるさい!!」








真中「いててて・・・・・ごっ、ごめん・・」












さつきが言う病室に烈火の姿があった。









いつもより小さな烈火の背中が────