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45話 烈火の過去 作者べりやん 真中がそっと中を見ると烈火ともう一人誰かいた。 すると、会話が聞こえてきた。 烈火「・・・おばちゃん・・・・外で車待ってるで・・・・・」 おばさん「・・・ありがとう・・・・烈火君・・・・・今まで本当にありがとう・・・・」 真中達にその会話は、聞きそれぞれが色んなことを考えていた。 烈火「ん?真中!!?」 考えてるうちに烈火とおばさんが病室から出てきた。 烈火「なんでこんなとこにいるんや?」 真中「え~えっと・・・」 皆が返事困ってるのを見て烈火が勘付いた。 烈火「おばちゃん、こいつら俺の友達なんや。ちょっと話していくから、先行っといてくれへん?」 おばさんは、うなずいてそこから立ち去った。 烈火「ふぅ~・・・まぁ、廊下で話したら邪魔やしとりあえず、中入り」 そう言って烈火は、病室に入った。 烈火「ってかよくここがわかったなぁ~」 烈火は、そういうとベットに座り込んだ。 唯「実はね、後つけてきたんだ」 真中(!?正直に言うやつがいるか!) 烈火「そうやったんか・・・・昨日は帰れへんかってごめんなぁ」 つかさ「謝らなくていいよ。ってか・・・・・」 つかさは、何があったか聞こうとしたが言葉が出なかった。 みんなの顔を見て烈火は、だいたいわかっていた。 烈火「・・・・・何があったか説明するわぁ・・・・・」 皆の心臓の音が早くなった 烈火「俺なぁ、中1の時に初めて彼女が出来てんかぁ 名前は朱美言ってな告白されてん・・・・ 最初は、初めて告白されたもんやからうかれて付き合っててん。 でも・・・・そのうちホンマに好きになって・・・・ 俺は、逆にそれが怖かったんや・・・ どんどん自分が恋に落ちていってるんがめっちゃわかったんや・・・・ ここからぬけれることはできひん・・・・そう思ったんや・・・・ だから、俺は、朱美に別れよって言った。 朱美は、『いやや!』って言って・・・・・そのまま泣いてしまってん・・・ ・・・嫌いやから別れるんじゃない・・・・このまま・・・・ 恋って言う沼に沈んでいくのが嫌やったんや・・・・・・・ 今、思ったらなんであんなこと考えてたんか自分がわからんわ・・ ・・・・好きやったんなら・・・・ずっと一緒にいたらよかったのに・・・・・ 今は、そう思ってんねん・・・・ っで俺が『ホンマにごめん・・・』って言ったら 『うちは、烈火しか好きになれへん!』っ言って 学校から飛び出たところで・・・・・ ちょうど車にひかれて・・・・・ 命は、うばわれへんかった・・・・・ やけど・・・・ 植物人間として生きることになったや ・・・・それから・・・・・去年・・・奇跡的に目を覚ましたんや ・・・俺・・ホンマに嬉しくて・・・・嬉しくて・・・・・ でも、朱美は車にひかれた時に 頭を強くうったから一部記憶がなかったんや、 人の名前は覚えてた・・・・でも、 俺が別れよって言った事は、忘れてたんや・・・ 俺は・・・・忘れててよかった。これから朱美を愛し続けよ ってその時は思った・・・やけど・・・・ 朱美を一生愛することは、できひんかったんや・・・・・ 病院の先生に聞いたら、植物人間として過ごしていたのに 一部記憶が飛んでるだけってのは、ほんまに奇跡みたいやって でも そのかわり・・・・・20歳まで・・生きられるかわからへん って聞かされて・・・・・・俺・・・ホンマに辛かった・・・・・ でも、朱美が生きてる間だけでも愛していたいって思ったんやけど・・・・ 俺が引っ越すことになって・・・・・それでも、俺が朱美しか愛さへん。 って言ってたら朱美のおばちゃんが 『烈火君・・・今まで朱美の傍にいてくれてありがとう・・・・ そう言ってくれるのは、ホンマに嬉しい・・・やけど・・・ これからの烈火君のためにならへんと思うねん・・・・ やから・・・全く朱美を忘れてって言うのは、今の烈火に言ったら 無理やと思うから・・・明美に対しての恋愛感情を捨て・・・・ そして、向こうでいっぱい、いっぱい、いい恋愛をしてほしいねん・・・ そして・・・・・朱美の分も幸せになって欲しいねん・・・ おばちゃんからのお願い聞いてくれへんかなぁ・・・』 俺、そう言ってるおばちゃんの涙見て・・・・・ 『わかった』しか言えへんかった それで・・・・・引っ越したけどやっぱり・・・ 朱美が頭から離れることはなかったんや・・・・ 辛かった・・・ホンマに辛くて・・・・泣きたかった・・・・ でも、そう思うたびに明美の言葉が頭に浮かぶねん 『烈火は、つらそうな顔より、泣きそうな顔よりいつものお気楽の顔が一番輝いてて 周りの人を楽しませるからいつまでも、その笑顔でいてな』 この言葉が俺を支えてくれたんや でも、お前たちに会って・・・朱美の言葉が出てこんでも、 笑顔でいれるようになった。ホンマお前らに会えてよかったわ。 俺を支えてくれる人がいっぱい増えた・・・・めっちゃ気が楽になってんで」 烈火のその言葉を聞いて。真中達は照れくさくなった。 烈火「ふぅ~・・・・っで昨日、病院いったんや・・・ 去年は、この病錬じゃなくてちゃうところやってんやど 症状が悪化してきてるから・・・・ここになってん ここらへん向こうの病錬と違ってクスリの匂いきつかったやろ? この病錬は、そういう患者が多いからきついクスリの匂いが充満してんねん。 病室に入ったらおばちゃんも朱美も元気やって 俺めっちゃ安心してたのに・・・・・・ その夜 様態が急変して・・・・・・ 最後・・・朱美が俺に・・ 『今まで・・・・・あたしのそばにいてくれて・・・本当にありがとう・・・・・』 って言ってくれて・・・・・俺・・・・ 『朱美になんもしてやれへんかった・・・・・傍にいるだけで・・・・・なんもできんかった!』 って言ったら笑顔で・・・・ 『それで十分やったよ』 そう言って・・・・・息をひきとったんや・・・・」 烈火は、ベットの布団を握った。 烈火「昨日まで・・・・ここにいてんで・・・? 前と変わへん笑顔で・・・・・・俺に笑いかけてくれててんで・・・・? 俺が別れよっていわへんかったら・・・・・・・ 今も傍にいたかもしれへんのに・・・・ なんで昨日やないとあかんのや・・・・・・ 20歳まで生きられたんちゃうん!!? なんでやねん!!!」 烈火の目から大粒の涙が何粒も何粒も流れた 真中達もそれを見て泣いた 烈火を見ていて気持ちを考えたら 泣かずにはいられなかった