49話   知りたい  作者べりやん

 














真中(西野・・・・・東城がいる前で言えっていうことか?






           俺は、言えるのか・・・・・?ってか・・・・・








  東城の気持ちが知りたい・・・・東城は、どう思ってるんだ?)














つかさ「東城さん」






綾「えっ、何?」





つかさ「東城さん今・・・・・・好きな人とかいる?」









真中(!?西野・・・・・俺の考えてることがわかってる?)













綾「あ、あたしは・・・・・・別に・・・・・・・」







つかさ「いないの?」







綾「・・・・・・・・・・・・」










綾は、黙ったままだった。










つかさは綾の気持ちをわかっていた。










つかさ「ふぁ〜・・・あたし眠くなってきたから先寝るね」





真中「え!?にしっ・・・・」






つかさ「おやすみ。また朝ね」









つかさは、どこか悲しげな表情で真中に笑いかけた。






笑いかけられた真中は








何か胸が締め付けられるような感じだった。












決して心地よいものではなかった。













真中は、綾と2人になり何を話そうか悩んだ。













真中(なんか気まずいな〜・・・でも、ここで俺も寝るって言ったらなんか不自然って言うか・・・・・







          気悪くするかもしれないしな・・・ってかこれは、東城の気持ちを聞くチャンスなのかもしれない・・・・








   ここで聞かなきゃ・・・・ここで聞かなきゃいけない気がするんだ・・・)














真中は、思い切って聞くことにした。










真中「東城さぁ〜・・・本当に好きな人いないの?」








真中の声は、裏返っていた。












綾「真中君は、どう思う?」





真中「へ?」





綾「あたしに好きな人いると思う?」






綾は真中の目をしっかりと見つめる










真中「・・・・・・・・・










                  うん・・・・・・・・」














真中の気持ちは、つかさの方にほぼ片寄っていたのに





東城のいつもと違う雰囲気を感じて








少し胸を高まらせていた。











綾「・・・正解を言う前に真中君はどうなの?」








真中「え?」








真中は、思わず口に出してしまった。









綾「真中君は、好きな人いるの?」








真中「・・・・ああ、いるよ」













真中は、一瞬ためらったがしっかりと答えた。