5話   思い出深い部屋  作者べりやん

 










つかさの家に向かう途中






真中は、久々に通る道を懐かしく感じていた。











唯「わぁ〜・・おっきいお家・・・」








気がつくとつかさの家の前に立っていた。






真中は、つかさの家を見て複雑な感情を抱いていた











まず、真中の頭の中では、




つかさの家に初めて来た日のことが浮かんだ。







真中(あの日は、めちゃくちゃドキドキしたな・・・



               なんか初めて女の子の部屋に入って






     
                           ベットに座って・・あん時、俺エロかったな・・・。)










真中は、少し思い出して照れた。







しかし、反対につらい思い出も浮かび上がってきた・・









真中(・・どうしてあの日、俺は西野に何もしてあげられなかったんだろう・・・)











真中の頭の中では、クリスマス前





つかさの家に来たときのことが鮮明に浮かんだ。










真中(俺があの時・・西野にキスしてたら・・・)








真中は、悔やんでいた。





今さら悔やんでも遅いには嫌って言うほどわかっていた









唯「淳平!ベル押すよ!」






真中「あぁ・・」









ピンポーン








つかさ「は〜い。ちょっと待ってね〜」







つかさの元気な声が聞こえた。







  ガチャ







つかさ「いらっしゃい。どうぞ」





唯「おじゃましま〜す!」






真中は、少しつかさの顔を覗った。






すると







つかさと目が合い真中は、照れて下を向いてしまった。







つかさ「淳平君!何下むいてんの!早く中に入りなよ」







真中「あっあぁ、おじゃまします・・」







3人は、つかさの部屋に向かった。








    ガチャ









真中の目の前には、あの時とほとんど変わらないつかさの部屋があった、









変わっているとしたら季節に変えてカーテンの色がピンクになっているだけで、










まるであの時から、















時間が止まっているかのように見えた




















つかさ「ご飯まで時間あるからなんかゲームでもする?」






唯「しますします!」





つかさはゲームの用意を始めた。






つかさ「よし、2人もベッドの上にでも座ってね」









真中(ベット・・・・・・)








真中は、ベットを見て手をギュッと握った。









ゲームは、普通の人生ゲームをした。






唯とつかさは、まるで姉妹のようにはしゃいでゲームをしていた。







真中も笑顔だったが、この部屋にいると



あの時のことを思い出し、心の奥から笑えなかった。






つかさ「はぁ〜久々にゲームしたな〜」





唯「唯も!家でもしてるけど淳平がいじめるから楽しくないの〜」







っと言い真中を見た。








真中「お前が下手すぎるんだよ!」








唯が怒って、真中を殴りだした。








つかさ「まぁまぁ、あっ!もうご飯作る準備しなくちゃ唯ちゃんお手伝いしてくれない?」





唯「うん!」





つかさ「それじゃあ、淳平君は、その間この前みたいに待っててね」







3人は、階段を下りてリビングに向かった。












唯「あっ唯トイレ行ってくるね、西野さんトイレどこ?」





つかさ「トイレは、まっすぐ行ってそこの扉のとこにあるよ」







唯は、急いでトイレに向かった。




つかさと淳平は、先にリビングに行った。









つかさ「今度こそ淳平君の胃袋を満足してあげるね」







つかさは、そう言うとエプロンをつけ始め冷蔵庫から材料を出し始めた。










真中「西野の料理は、もう俺の胃袋を満足させてるよ」






真中がそう言うとつかさが近寄ってきて





人差し指を立て、真中の顔に向けた。





つかさ「まだ、満足させてないよ!だって淳平君


           あたしの作るご飯一度も笑顔で食べた事ないでしょ?



    だから今日こそ満足にさせてあげるからね」






つかさは、台所に向かった。







真中は、つかさのその言葉だけで十分だった。












つかさ「え〜っと、からしと醤油とマヨネーズを入れて・・・」








真中(・・・・・・え?)










真中は、無事帰れるだろうか・・?