63話   一生の思い出・・・・?  作者べりやん

 



















外村「はぁ〜い、撮るよ〜」







パシャッ






外村「はい、唯ちゃんしゃがんで〜」







パシャッ







外村「次、北大路もっと左寄って〜」







パシャッ







外村「次は東城もっと右寄って〜」







パシャッ







外村「ラスト!つかさちゃんもっと前かがみに!東城と北大路もっとはだけさせて!!」












  
   ボカッ!












烈火「こらぁ!!お前はどさくさにまぎれて何を撮るつもりじゃアホ!」






外村「じょ、冗談に決まってるだろ!」






烈火「嘘つけっ!顔がマジやったぞ!」










外村(くそぉ〜・・・・わざわざ前フリを長くしたのに・・・)









外村「でもこれくらい撮らなくちゃ客が来ない!」






烈火「あの子らのかわいさだけでもよーけ人来るわ!」





外村「ダメだ!優勝して20万を取るんだ!!」










どうしてもこのセクシーショットが撮りたいために強気な外村









烈火「せやからってなんでこんな写真撮らなあかんねん!



            もっと普通のでええやんか!映画内の服とかあるやろ?」







外村「私服じゃだめだ!浴衣だからこそ人は寄ってくるんだ!」









熱く語る外村











小宮山「俺も賛成!!浴衣は日本人の心だぞ!?」





烈火「確かに心やけど映画には関係ないやろ!?」









いつもはボケな烈火が珍しく突っ込みをしているのを





綾・つかさ・さつき・唯は珍しいものを見るように見てた。












つかさ「烈火君なんかキャラ違うくない?」






さつき「・・・・・確かに・・・あんなに真面目なやつだっけ?」





綾「北大路さんと付き合ってからじゃない?」





唯「あー!そうかも!」





つかさ「さつきちゃんが烈火君を変えたんだね」






さつき「そんなことないって!多分どっかで頭打ったのよ!」








周りは暗いがなんとなくさつきの顔が赤みをもっているように見えた。



















外村「何と言われても俺は撮るぞ!!」






烈火「いや、なんでそんな真剣なん!?」






小宮山「浴衣・・・・美少女・・・・・」







でれでれした顔をしている小宮山。





妄想にでも入っているのだろう










外村「ほら見ろ!小宮山のためにも写真を撮らねば!」








烈火「そんなん知らんわ!それにお前等よくてもあの子ら



           そんな写真撮られて飾られてめっちゃかわいそうやんけ!」












さつき「ほぉ〜烈火考えてくれてるじゃん」






唯「うんうん」










感心する女子一同














外村「烈火!お前も男だろ!?見ろ!あの美しい少女達を!」








言われて見る烈火








外村「神秘的だろ!?それを写真に撮って皆に素晴らしさを教える!



               おまけに客がドシドシ来て賞金20万!どうだ!?」











改めて女子軍の浴衣姿を見て戸惑う烈火










烈火「・・・・・・・・・・・・・・・」










小宮山「烈火様!!!」









烈火「しゃっ、・・・・しゃーないから許したる・・・」












ズルッ








さつき「っておい!!何言い包められてるのよ!!」







外村「まぁまぁ!いいじゃんか!」






つかさ「その格好するのはあたし達なんだぞー!」





唯「そうだそうだ!!」





外村「いいじゃん!一生の思い出になるぞ〜」






さつき「そんな思い出いらない!ったくあんた達ね〜───」














そうして男子VS女子が始まった。