67話 合宿終了 作者べりやん 『誰のこと考えてたか教えてくれる?』 思わず心臓が高鳴る真中 真中(西野・・・・・) 真っ直ぐにつかさを見つめた。 窓から入る風でつかさの髪と浴衣がなびく その姿を見て、更に真中の心臓の音は早くなってくる ドクン ドクン 真中「俺が考えてたのは・・・・・」 ドクン ドクン 真中の真剣な顔を見てつかさも鼓動が早まる でも、昨日の不安はなかった。 真中の手がそっとつかさの手と重なる つかさ(淳平君・・・・・・・・・・) 真中「に・・・・・」 ドタドタドタァッ!!!!!! 突然の大きな音に2人は驚いて音のほうを見た 烈火「アホォ!押すなや小宮山!」 小宮山「だって真中とつかさちゃんがぁ!!」 さつき「馬鹿ね〜それを見たかったのに〜!」 外村「くそぉ〜シャッターチャンスを逃した〜!」 開いたドアの向こうから皆が倒れこんできた。 真中とつかさは呆然としていた。 烈火「(ハッ)え〜・・・・お、・・おそまつさまです・・・・」 そしてドアを閉めようとした時 真中「(ハッ)お、お前らぁ〜〜〜!!!」 さつき「ヤバッ!!早く走って!!」 ドタドタッ!!! 真中は皆を追いかけに行った。 すると、途中で烈火は慌ててこけてしまいさつきとかに置いていかれて真中に捕まった。 烈火「ま、真中落ち着けや!!」 真中「どこから見てたんだ!?」 烈火「え〜・・・・ 『謝らなくていいよ!それに・・・俺西野のこと守れてなかったし・・・・』 ってとこくらいやったかな・・・・・?」 真中「めちゃくちゃ始めのほうからじゃん!!」 烈火「わ、悪かったって!つい出来心で見てしもてん!」 真中「出来心ってなぁ〜!覗きは一番ダメなんだぞ!?」 烈火「ゆ、許してくれや真中!なっ・・・・?」 一生懸命真中の顔を疑う烈火 真中「仕方ないからから許す・・・・・・・わけねーだろ!!」 烈火「どあぁ!!」 外村「・・・・・南無阿弥陀仏・・・・・」 さつき「あ〜あ。せっかくのチャンスだったのにね〜誰かさんが押したから!」 ギロッと小宮山を睨むさつき 小宮山「だってだって!!つかさちゃんが危なかったから・・・」 さつき「危なかったってね〜あんたがつかさちゃんといるよりは全然危なくないわよ」 隣で外村が腕を組んでうなずいている。 小宮山は2人の視線に何も言えなくなった。 さつき「あ!そういえば西野さんは?」 外村「まだ部屋じゃねーか?」 さつき「しかしさっきのシーン東城さんとかいなくてよかったよね〜」 外村「もっともだ。」 小宮山「なんでいなくてよかったの??」 さつき「・・・・・・・・・説明するのめんどくさい」 さつきは頭をかいた。 小宮山「なんで?」 外村「お前は知らないほうが幸せだ」 小宮山「俺だけのけもの・・・・・・」 小宮山は隅っこの方で1人座っていた。 その頃、1人残されたつかさは 熱帯びた手をそっと胸の前で握っていた───── 皆が新しい道に進む 真中達の思い出深い合宿はこうして幕を閉じた