68話 確認 作者べりやん 長いようで短い合宿が終わり 真中達はそれぞれの夏休みを満喫していた。 唯「じゅんぺ〜ゴロゴロ寝てないで遊ぼうよ〜!」 真中「ん〜ん・・・・」 唯の呼びかけに答えず、布団にくるまる真中 唯「もぉ〜!いいもん!せっかくいいこと教えてあげようとしたのに!」 真中「ん?いいこと?」 唯「夏休みの宿題できた?」 唯は、カレンダーを真中に見せた カレンダーを見た真中の顔がサーッと青くなる 真中「うわぁ!!!忘れてた!!なんでもっと早く言ってくれないんだよ!」 唯「ふんだ!遊んでくれない罰だよ〜」 唯がべ〜っと舌をだす 真中「どうしよどうしよ!?え〜っとえ〜っと!!!」 パニックで部屋の中を走り回る真中 唯「じゅんぺ〜慌てすぎ!そんなに慌ててもしょうがないでしょ!」 真中「そ、そうだな・・・ふぅ〜・・・・」 唯「んじゃあ、唯は遊びに行って来るね〜」 ガチャ バタン 真中「・・・・・・・本当にどうしよ・・・・」 とりあえず、夏休みの宿題を机に広げてみる 真中「見事に真っ白かよ・・・・・どーすっかな〜?」 ベットに座り考え込む真中 真中(ここはやっぱ誰かに見せてもらうのがてっとりばやいよな〜誰に見せてもらおうか・・・・・ん〜・・・ 小宮山!!っに見せてもらうなら自分でした方が悪いけどいいし・・・・ 外村!!っは『女の写真〜♪』っとか条件つけられそうだし・・・・ さつき!!・・・・・・俺と同じでやってなさそうだな・・・・ 烈火!!烈火でいいじゃん!よぉ〜し早速電話するか〜) 電話に手をかけた瞬間 ピンポーン 家の呼び鈴がなる 真中「はいは〜い」 ガチャッ 烈火「よー!真中!お久〜」 真中「烈火!ナイスタイミング!!」 烈火「なんや、俺に用あったん?ってか真中暇か〜?」 真中「暇って言えば暇かもしれないけど・・・・・」 烈火「暇やな!よっしゃ!遊ぶで!」 真中「でも、俺宿題出来てねーんだよ」 烈火「そんなん俺のやつ見せたるさかい、俺と遊んでーや」 宿題を真中に渡す烈火 真中「おぉ!さすが烈火様!!ってなんで持ってるんだ?」 烈火「さっき外村んとこ行って写させてもろたんや」 真中「おぉ!ありがたく受け取らせていただきます!」 烈火「よし!んじゃあ、とりあえずあがらしてもらってもええか?」 真中「あぁ。上れよ」 とりあえず、2人は真中の部屋に向かった 烈火「はぁ〜〜〜。お?これってなんのビデオや?」 真中「それは、去年俺らが撮った映画のだよ」 烈火「ほぉ〜ちょっとだけ見てええか?」 真中「ああ。別にいいよ」 真中はビデオをいれ、再生ボタンを押した ・ ・ ・ 烈火「去年は小宮山が主人公やったんやな。さつきちゃんもよーやったな〜」 真中「あはは・・・。人数少なかったしな」 烈火「ほんならなんでつかさちゃん去年も誘わへんかったんや?」 真中「・・・・・なんか・・・気まずかったから」 真中の視線がテレビから離れ、サンサンと照っている太陽の方を見つめた 真中「その時は、まだ西野と付き合ってたけど・・・・東城とさつきともその時はなんかいい雰囲気でさ。 西野がいたら俺も嬉しかったけど。 やっぱ西野と東城、さつき。この3人一緒になったら気まずいかなって・・・」 烈火「うわぁ〜修羅場になりそうやな」 真中「だから、今年は西野を誘えて嬉しかったんだ」 烈火「ふーん。あ、真中つかさちゃんと最近どうなん?」 真中「どうって・・・」 烈火「まだ告白しとらんのか?」 真中の頬が赤く染まる 烈火「お前、はよ告白しんかったらつかさちゃん他の奴に取られてまうで?」 真中「え、」 烈火「そりゃそうやろ。あんな可愛い子誰もほっとかへんしな」 正直焦りは無かった あの合宿の時、何歩も進めた気がするから 烈火「ともかくやな〜早いうちに告白しといた方がええんちゃうか〜?」 真中「そんなの言われても、急に告白なんかできねーし・・・」 烈火「うーん。そういえば、明後日あたり花火大会なかったか?」 真中「え?花火大会って先月じゃなかったか?」 花火大会と言えば、つかさに告白された場所 忘れるはずがない 烈火「なんか花火上げる人が怪我したから中止になって今月に延期されたらしいで」 真中「へ〜お前よくそんなの知ってるな」 烈火「俺の情報力をなめたらあかんで。っで花火つかさちゃんと一緒に見にいったらどうや?」 考え込む真中 烈火「花火ん時、夜店とか出るから2人で楽しんだらええんちゃう?」 真中「・・・・よし!!今日の夜、西野に電話する!」 烈火「その活きや!!」 真中「ありがとな。あと・・・1つお願いあるんだけどいい?」 烈火「おう。なんでも言え」 真中「花火大会の場所って近所だろ?だから皆に来られたら大変だからさ〜 来ないようにどうにかしてくれないか?頼むっ!」 烈火「任しとけ任しとけ!ほな、俺帰って皆に電話でもしとくわ。じゃな。頑張りや!」 ガチャッ バタンッ 烈火が出て行った後、急に心臓の音がでかくなった 真中(明後日・・・・・西野にちゃんと言うんだ) 高鳴る心臓をゆっくり深呼吸して抑えた 目をつむり、つかさの顔を思い浮かばせる 真中(・・・・・・西野が好きだ・・・) 改めて自分の気持ちを確認した