7話   門の前  作者べりやん

 










少し時間が経った。







つかさが真中の足を手当てしている。







つかさ「もう!なんでもっと早く言わないのよ!」






真中「あっ、あぁ・・」





つかさ「淳平君、本当にボーっとしてるとそのうち車に轢かれちゃうよ!」








真中は、この前も言われた気がした。






つかさ「はい。できたよ」







足を見ると初めてやったのか、少しグチャグチャだったが





一生懸命やってくれた気持ちが真中はうれしかった。








真中「西野、ありがとう」




つかさ「明日ちゃんと病院いきなよ!」




真中「あぁ、わかってるよ。それじゃあ、唯よろしくなバイバイ」








真中は、そう言うとつかさの家を後にした。
















次の日










真中は、昨日唯がいなかったので久々にベットで寝ていた。







すると、









    ドタドタ!!







真中は、その音にびっくりして起き上がった。









唯「ちょっと淳平!何で昨日置いて行ったのよ〜!」







真中は、あきれた。








真中「お前が昨日『泊まっていく』って言ったんだろ!」





唯「あれっ?そうだっけ?」





唯は、とぼけた。







真中「ったく・・・ちゃんと西野にお礼言ってきたか?」








唯「まかせてよ!今度は、この家で遊ぼっ!って言ってきたから!」






真中「・・・・どうでもいいけど早くしないと遅刻するぞ・・」






唯「えっ!!!」







唯が時計を見ると既に7時30分を過ぎていた。






唯「キャッ〜!!ヤバイ!ヤバイ!淳平早く出て行って〜!!」








真中は、まだ服を着てないのに追い出された。






そして2人は、ダッシュで学校に向かった。









唯&真中「いってきま〜す!!」





















30分後───







真中が学校に着いた。





上靴を履き、階段を上がって教室に入ると・・・









さつき「まっなぁか!久しぶり〜!」








さつきが無邪気な顔で真中に抱きついた。





真中は、胸が当たっていたので少し照れた







真中「おいっ!さつき離れろよ!」






真中の表情を見てさつきがちゃかす







さつき「そんなにあたしにくっついて欲しいの?」







さつきが真中に胸を摺り寄せた。







真中の顔が真っ赤になる




真中は、さつきをどうにか振りきり自分の席についた。
















授業中───






真中(はぁ〜・・・ダルイな〜次、体育か〜・・足痛いから休むかな〜・・・)











        カサッ  












真中(ん?)









前から紙が投げられてきた。








真中(ったく誰だよ〜外村か?それとも小宮山?)







真中が紙を見ると







『開けろ!!』






っと書いてあった。






真中(んっ?なんだ?)





真中は、紙を広げた








外村『よう!真中!いきなりでわりぃけど、次の映画



         作りたいからいつでもいいけど、土日、お前家行っていい?』










真中は、口パクで







「まだ、わかんねーけど分いいと思うぜ」









っと言うと







キーンコーンカーンコーン









ちょうどチャイムが鳴った。









真中は、体育の先生に欠席と伝えに行った。







階段のところで、ばったり綾に会った。







綾「真中君おはよう」





綾がすがしがしく言った。真中も言い返した







綾「真中君どこに行くの?」





真中「ちょっと、先生に休むって言いに・・・」





綾「どうしたの?もしかして怪我でも・・」





綾がハッとした。






綾「もしかして、あたしとぶつかった時・・・!?」






綾が泣きそうになった



真中は、それを見て







真中「そっそんなわけないじゃん!あれくらいで怪我しないよ」







真中の顔は、引きつっていた・・







真中は、綾を落ち着かせ体育館に移動した。









真中が端でボーッとしていると、






さつき「真中〜なんで今日休みなの?」





真中「ちょっと昨日自転車にぶつかって・・」




さつき「大丈夫?あたしのキスで治してあげようか?」







真中の顔を覗き込んで言うさつき






真中「いや・・・結構です・・」




さつき「もうっ!照れちゃって!」





さつきは、少し照れたように笑う。



























真中は映研のメンバーと少し話して帰ることにした。







真中「あっ!そうだ俺携帯買ったんだ!みんなメルアド教えてよ」







真中の言葉にさつきと綾が素早く反応した。









しかし










先に動いたのは、さつきだった。







さつき「ほんとに!?やった〜!これで夜も話できるじゃん」







真中は、まずさつきにメルアドを教え





次にフッと綾を見た。







綾「あっ・・あの真中君・・あたしにもメールアドレス・・・」









綾がおどおどした風に言う。







真中「あぁ!教えるよ!」
















真中のアドレス帳には




つかさ、さつき、綾の








3人の女の子の名前が登録されている






真中は、不思議な感情だった。







みんなで校門に向かうとそこにたくさんの人の群れがあった。












真中が(なんか前もこんなことが・・)








っと思い隙間から覗き込むと・・・・














その真ん中に













つかさが立っていた













誰かを待っているように