70話 素直に?それとも遠まわしで?? 作者べりやん あっという間に明後日になった PM4:30 真中「ん〜・・・・後2時間・・・・・長い・・・」 出かける準備も昨日済ませ、暇で暇で仕方なかった (こういう時に限って唯いねーしな〜。はぁ〜何しよ・・・・) 何かおもしろい物はないかと家の中を歩き回るが何もなく 部屋に戻り、椅子に座った (あー・・・・暇すぎて死にそう・・・・ こんなに暇になるんだったら宿題写すの今日にしといたらよかった・・・) パッと唯が読んでいる少女漫画を見つけた なんとなく読み始めた 少女漫画はほとんどが恋愛話 恋愛に縁がない少女漫画などない もちろんこの漫画も恋愛漫画である (ん〜・・・・何がおもしろいのかいまいちわからん・・・・ 西野もこういう本読んでんのかな〜 ・・・・・そーいえば、なんて告白したらいいんだ・・・・?) 重大なことを忘れていた 告白の台詞 一度別れた2人だ。簡単に『好きだから付き合って』とか軽すぎる だからと言って『好きだ。結婚して欲しい』など急すぎる (・・・・・・あの時は勢いだったしな〜・・・・ なんて言おう・・・・ストレートに行くか? それとも大人びて『愛してる』とか言ってみる? ・・・・無理。想像しただけで恥ずかしすぎる・・・・ キザに『愛してるぜ西野』とか言う? ・・・・・これこそ無理・・・・。俺こんなの言ってる奴みたら鳥肌たつ・・・ ならば、遠まわしで行くか? ・・・・・遠まわしな言い方って何・・・?) 自分で考えて突っ込みまくる真中 腕を組み、真剣に考え出す (やっぱストレートがいいよな〜 遠まわしに言って『?何言ってんの?』とか言われたら終わりだし・・・・ ストレートに・・・・『好きです!!』 ストレートはストレートだけど・・・・シンプルすぎる・・・・ ん〜・・・・難しい・・・・。 どう言おう・・・・やっぱ自分の気持ちを素直に伝えるのがいいよな〜) 母「淳平〜?いるの〜?」 母が帰って来た ガチャッ 真中「うん。いるけど何か用?」 母「あんた今日出かけるんでしょ?」 真中「そうだけど?」 母「まだ時間大丈夫なの?」 真中「え?今何時?」 母「自分の携帯見なさいよ」 机の上に置いてある携帯を手にする 真中「・・・・・6時・・・・14分・・・っ!?」 母「あらぁ〜遅刻みたいね」 真中「どわぁっ!!ヤバイヤバイ!母さんどいて!行って来る!」 ドタドタドタッ!!! 母「彼女怒らすなよ〜!」 真中「ばっ、彼女じゃねーよ!」 母「あら。そうなのつまんな〜い」 真中「何がつまらないんだよ!とりあえず行って来るから!」 母「はいは〜い。」 ダッシュでつかさの家に走る (うわぁ〜!絶対唯の漫画のせいだ!!早く行かなきゃ西野に怒られる〜!) 真中「ハァッハァ・・・・・」 家の前に着いた 急いでインターホンを押す ピーンポーン つかさ母「はい。あら、どちら様?」 親が出てきたので慌てて背筋を良くする 真中「あ、俺真中って言います!西・・・つかささんいますか?」 つかさ母「あら。もしかしてつかさちゃんの・・・・」 つかさ「ちょっとお母さん!何淳平君と話してるのよ!」 つい、つかさに見とれてしまった つかさ母「ふふふ。ごめんなさいね」 つかさ「もぉ〜ほら!早く中に入って入って!」 つかさが急いで母親を家の中に入れる つかさ「ふぅ〜・・・・ごめんね淳平君。・・・・淳平君?」 ずっと自分を見つめている真中をおかしく感じる 少しずつ近づいていく つかさ「おーい!淳平っ!!」 真中「わっ!あ、え?」 つかさ「大丈夫〜?何ボーとしてたの?」 真中「え。い、いや・・・・・・」 つかさ「なんだよ〜!正直に言いなさい!!」 真中「・・・・・えっと・・・・・」 真中が少し頬をかく 真中「浴衣で・・・・き、綺麗だなって・・・・・」 そう、真中の目の前に浴衣姿のつかさがいた いつもより大人びて綺麗だ つかさの頬が徐々に赤く染まる つかさ「何言ってるのよ〜!」 真中の肩を笑いながら軽く叩く 真中「え・・・いや・・はははは!」 笑って恥ずかしさをごまかす つかさ「もう、あはははは」 照れ笑いを交わす2人 真中「それじゃあ、行こうか」 つかさ「うん」 まだ2人頬が赤いまま歩き出した