8話 視線 作者べりやん 真中(にっ・・・西野!?なんでここに!?) 真中は、後ろから2つの熱い視線を感じた。 真中が後ろを振り向くと思っていた通り 綾とさつきが真中を見つめていた。 さつき「真中〜あの子ってこの前 真中ん家にクッキー持ってきた子だよね」 さつきの顔は、笑顔にしようと引きつっていた。 真中「あぁ・・そうだけど・・」 さつき「この際聞くけど、あの子真中の何なの?」 真中は、答えられずにいた。 綾「西野さんは、真中君の 前の彼女よ・・」 綾が目を細めて呟くようにそっと言った。 さつき「もっ元カノ!?なんでここにいるのよ!」 小宮山「えっ!真中つかさちゃんと別れたの! もしかして俺を待ってるんじゃ・・」 外村「安心しろ、絶対ありえないから」 真中は、何も言えないまま考えていた。 真中(なんで西野が・・?メールきてないよな?なんでここに・・?) 真中が再度つかさを男達の隙間から見たら、 真中の目がそこに集中した つかさの隣に 大草がいた。 俺も見たことないとびっきりの笑顔で・・・・ 真中は、大草の笑顔を見て やっぱり好きなんだな・・っと感じた。 真中が切なそうに見つめているのを見てさつきと綾も切なくなった。 真中の視線に気がついたのかつかさが真中を見つけた。 つかさ「淳平君!!」 つかさは、手を振り真中のもとに走った。 真中は、戸惑った。 つかさ「淳平君こんにちわ」 つかさが笑顔を見せた。 真中「西野・・なんで・・」 つかさ「あっ!あのね昨日見たビデオ忘れていったでしょ! だから、持って来てあげたんだよ、はいっ!これ」 真中がつかさからビデオを受け取った時、 つかさの後ろからものすごい視線を感じた。 真中は、全身が身震いした。 たくさんの男たちが真中を見ていた その中で特に 大草の視線が真中の心を傷つけた。 大草の視線はまるで (お前がいなければ、 西野は、俺のものになっていたのに・・ お前さえいなければ・・・・) といっているように感じた。 大草は、どこかへ行ってしまった。 真中は、ただ呆然としていた。 つかさ「お〜い、淳平君?」 つかさの声にも反応しなかった。 すると、後ろからさつきがやってきて チュッ 真中のホッペに優しく キスをした。 真中は、我に帰った。 真中「さっ!さつき!? いっいきなり何すんだよ!?」 真中は、顔を赤くして言った。 その光景をみんなが呆然として見ていた。 さつき「なによ〜ホッペにくらいいいじゃない」 真中「よっよくねえよ!しっしかも、みんながいるとこで」 さつき「ふんっ!!」 さつきがつかさを睨むように見た。 呆然としていたつかさも負けじとさつきを鋭い視線で見つめた。 真中(ひぃ〜〜〜!!) 外村「とっとりあえず帰らない?ほらっ!つかさちゃんも!」 そして、6人で帰ることになった。 その間もつかさとさつきは睨んでいた。 真中(あ〜〜〜!!なんでこうなったんだ・・・トホホホ・・・) さつき「真中さぁ〜昨日西野さんと一緒にいたんだね〜」 真中「あっ・・・・ああ・・」 さつき「(ムカッ)なんで元カノと遊んでんのよ!!」 その言葉に、つかさと真中は辛そうにした。 つかさ「あたしは・・・・・淳平君と別れたから もう会わないなんて付き合い方したくないの・・」 つかさが今までに聞いたことない今にも泣き出しそうな声で言った。 さつきがボソッと言った。 さつき「そんなの・・・別れたのにまだ、 真中の心の中にいるのずるいよ・・」 さつきが目に涙をため、真中を見つめた。 ズキッ・・・ 真中は、何も言えなかった。 そのまま、みんなと別れて1人で家に向かう途中 真中は、胸が痛くなった。 真中(俺・・どうしたらいいんだ・・いったいどうしたら・・・) 真中の目に涙が浮かんだ。 すると、後ろから視線を感じた。 後ろを振り向くと、 さつきが1人立っていた。